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2006年12月01日

三浦 慎

 FLAT :設計するに当たってご自分のポリシーはお持ちですか?
三浦さん:急に痛いところをついてくるね。残念ながら探索中でいつも悩むところだけど、考え方の引き出しはなるべくたくさん用意しているよ。ほとんどが過去の失敗した案かも知れませんが。
クライ アントに出会ったときや批判されたときに、冷静に考え直して改めて自分の意見が言えるように。
あえてポリシーというと、施主に対してはたくさん妥協しても社会には妥協したくない。
社会やその制度に対してのつながりやビジョンのようなものはどこかに込めてつくっていたいとおもっています。

 FLAT :三浦さんにとって引き出しが多いと思う建築家はいますか?
三浦さん:同世代では原田麻魚さんと藤本壮介さんかな。形態や空間を固有名詞化する作業。簡略化、プログラム化といった作業が、無記名な方向でなく、周囲に伝わってくることに感心してます。自分が設計する時心掛けているのは素直でいること。建築がいろんな人や環境・社会と繋がり、巻き込んで作られることを考えると、前向きな言葉、肯定的な言葉の積み重ねによって建築表現が成り立ってほしいと思う。その感性で自分が持っている世の中に対する”癖”とともに、固有性がみえてくればいいなあと思います。

 FLAT :FLATには卒業設計を控えた4年生が二人います。卒業設計の内容はレクチャーの中でお聞きしましたが、制作はいつから始められましたか?
三浦さん:作業としては…大晦日です。
 FLAT :え〜!?間に合ったんですか?
三浦さん:間に合いましたよ、それまで七転八倒しながら悶々としてましたが (笑)。でも卒生は、結果は散々で、人に伝えることをちゃんとしてきていなかったという現実を知りました。大学院の間がそのダメージを考える時間でしたね。
 FLAT :どれくらいの期間で仕上げられましたか?
三浦さん:3週間くらいですね。後輩に手伝ってもらいながらだから、作業量的にはそんなもんだよね。その間は熱病のように自分を追い詰めてました。12月27,28,29日はみんなで前祝をしてたんだけど…爆笑。

 FLAT :学生生活は何をされていましたか?
三浦さん:バイトはちょこちょこ…事務所やゼネコンでしてたけど、不安定だからね。僕、クルマ好きだから乗るために大学2年と3年はイトーヨーカドーでしてました (笑)。

 FLAT :課題などはどうでしたか?
三浦さん:僕は課題に関しては”誰にも負けない”って変な自信と競争心がありましたよ。でも嫉妬するような能力を持った人はいました。ライバルと感じれる人に出会えることはとても幸せな時間でした。
 FLAT :課題をこなす上で一番力を注いでいたのはどの部分ですか?
三浦さん:やっぱりプレゼンです。一言で全部言い表すことが大事といつも考えるけど、プレゼン始めると前フリが長くて六角先生が”お前の言うことは長いしわからん”って。でも自分が苦手なことを皆さんにお勧めします。
 FLAT :題名を決めるというのはいつも苦労するのですが、どうでしたか?
三浦さん:最近はクライアントの名前しか書いてないな(笑)でもみんな大切だから頑張らないとだめだよ。

(インタビュアー:鈴木晶子)





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