「建築と映画」
今回は名古屋市立大学ならびにC+Aの伊藤恭行さんに「建築と映画と題して」レクチャーをして頂きました。入場者数が限られていたため告知も密やかに行なわれたのですが、そんな条件にも関わらず、口コミで多くの人に集まっていただきました。
レクチャーは3本の映画を実際に映像を見ながら、それを種に話を進めていきました。
鑑賞した3本の映画作品は、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
『ニュー・シネマ・パラダイス』
『恋する惑星』
とどれも伊藤先生の好きな作品だそうです。
一般に建築を語る上での言語はさまざまですが今回は上記のような映画というものを通してみて建築・都市を分析して味わっていこうというものでした。
まず、車の存在の有無から広場の構成の違いを示すもので、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
→スクウェアとしての車道に囲まれた広場であり、広場とその周辺とのインターフェイスがはっきりしていること。
『ニュー・シネマ・パラダイス』
→ピアッツァとしての全く異なる構造をもち、人の存在というものが主としてあり、そこに外部としての車は相容れないことで曖昧なこと。それを実際の都市のスライドプロジェクトとからめて話していただきました。
『恋する惑星』
→香港の都市の中のインフラとしてのエスカレータを極めて空間的なものとして説明し、またアジア特有の色彩感や映像表現による都市のスピード感など(これは実際に映画を観てください!)を分かりやすく説いていただきました。
また、後半は「建築と絵画」とテーマを移行し、西洋のパースペクティブな表現と日本の見切り(フレーミング)の表現を伊藤先生自身の撮ったスライドも交えて比較していただきました。
映画の歴史とはおよそ100年、建築と比べると歴史としてはまだ浅いものの、その多様な表現からいろんな見方・解き方があることが分かりました。レクチャー後は映画の話をつまみに飲み明かすのでした。