「都市の断層」
9/4〈木〉、大阪より宮本佳明さんをお迎えして
『都市の断層〈環境ノイズエレメントによる名古屋解剖〉』と題して、
第11回目のarchi_lectureを行いました。
今回のテーマである〈環境ノイズエレメント〉とは、計画と計画、
あるいは計画と自然との間のさまざまな矛盾によって発生する
感覚的な雑音〈ノイズ〉である、と宮本さんは定義されています。
その具体例を我々、FLATがまず提示することから始まり、
その後休憩をはさみ、宮本さんに解説およびご自身が今までに蓄積されてきた物件を
紹介していただきました。
以前の宇野亨さんレクチャーのテーマでもあった『パラサイト・アーキテクチャー』と
同じように都市の中の異物といえるものを発見・採取する目的は類似しているが、
その視点は異なり、パラサイトにおける視点は人間の視点、それによるソフトの読みとり、
そこに起きているひずみに寄生することから始まりを得ていたが、
環境ノイズにおける視点は地図からの読みとり、
建築・土木の現状とそれの元となった計画の読みとりへと拡張される点が特徴であり、
その違いが興味深いものでした。
宮本さん自身は採取された環境ノイズを、素材性と加工性というようにマトリックスとして
位置づけることで、これを採取で終わるのでなく、なにか設計手法に結びつくものを
考えたいとのことです。その一環として、大阪である展覧会が行われる。
そのことを最後に話していただきました。《湊町アンダーグラウンド・プロジェクト》
というもので、我々、FLATも参加させていただくことになる。
ここでは、会場も環境ノイズエレメントとして採取されたものであるが、
〈環境ノイズエレメントとしての建築〉がテーマとなっている。
目下、作品について検討中であるが、なんらかの設計手法を拡張する提案を目指しています。
最後に今回のレクチャーを引き受けていただいた宮本佳明さん、
ならびに参加者の皆様、どうもありがとうございました。
是非、展覧会をご覧になってみて下さい。