
「さよなら万博」
8月30日月曜日、台風が接近、警戒せよとのニュースが伝えられている。
台風の影響を心配しながら、レクチャーの準備を続けた。
今回のarchi lecture vol.18はゲスト小田マサノリさんによるテーマで、
「さよなら万博」。「さよなら」という言葉の通りこのイベントは、
万博に対して追悼の意を表している。
今回は、レクチャーだけでなく、
小田さんが所有している万博の関連資料のインスタレーションを行い、
その中でレクチャーをするという試みをした。
開場前、数時間内でそこかしこにちりばめられた資料は、
2002年、大阪・横浜で開催されたEXPO2002の大阪万博関連の資料だ。
まるでタイムカプセルのような品々が、会場に供えられた。
まさに万博の墓場ともいうべき展示会場が来場者を取り巻いている。
その異様な雰囲気の中、レクチャーは始まった。
映像が主体となって、合間に小田さんが巧妙に語りを入れていく。
(あまりに、貴重な映像なため、ここでは具体的な内容は伏せておきます)
終始、「万博と戦争」の関連性が通奏低音として語られていた。
国策としての万博、敗戦国としての汚名払拭のごとく、
過去を清算するための万博。
そのプロパガンダがいかに戦争時におけるそれと似通っているかが鮮明に浮かび上がってくる。
レクチャーの最後に小田さんはこう語ってくれた。
僕は戦争には反対する。万博追悼を唱えるが、ただし、戦争の対替物として、
万博がその役割を担うのであれば、『さよなら万博、こんにちは万博』といいたい、と。
今回の内容は『10+1』での万博特集へも通ずる内容になっているようだ。
レクチャー終了後、いつもの交流時間の中では、その中のインタビューにおいて、
繰り広げられた万博にまつわる様々なエピソードも話していただいた。
約半年後に控えている愛知万博への意義が問われている。
台風一過。しかし未だなお、霧がかかったままのようだ。