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2005年01月28日

vol.20 小川勝章

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「お庭で見つける慶び」

1月28日(金)、今回で20回目となるレクチャー。
ゲストに植治の小川勝章さんを迎えて「お庭で見つける慶び」と題して行いました。

スライドに一本の木が映された。綺麗に刈り込まれた楠のようだ。イタリアの松だ。
次にばっさりと枝を切られた桜が映される。イタリアでの桜の扱いに驚かされる。
何気なく私たちが松・桜といって思い描くものが、どれだけ既成概念によるものなのかを教えられた。
そこで小川さんは問いかける。「和とは何か」。
ミラノサローネの時に小川さんは、イタリアの樹木や石でお庭をつくろうと試みた。
つまりイタリアの素材を「和」の概念によってつくることで、
その差異を明らかにしようとした。(しかしイタリアの素材を使うことは許されなかった。そこで身近な素材(なんとホームセンターで買った石!)をつかってお庭をつくり絶賛される。)

お庭とは自然に対する憧れであり、理想の自然の姿が作られるところであり、
故に樹木、石、水がどうすればその豊かな表情を引き出すことができるかを考えるといいます。
そのことを樹木、石、水に慶んでもらわなければ、と実に情緒的に語ってくれました。
またそれら素材同士をひとつひとつ繋げ、ストーリーをつくることが大切だと、
植治門外不出の資料の一部をもとに丁寧に説明してくれました。

次にスライドを見ながら小川さんが手がけたお庭の解説をしてくれました。
小川さんが植治としての伝統的な考え方をもとに、
今の時代を生きている自分がどのようにそれらをアウトプットできるかを
模索している様子がうかがえました。

スライドの写真のどれもが説明的でなくのびのびとしていたのが印象的でした。
それには「お庭はどのように見ればいいか」という質問に
「お庭は様々に見ることができるが、自分のいちばん気持ちいいと思える場所を大切にしてほしい」
と答える小川さんの人柄がよく現れていました。





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