「構造を通して建築を考える時間」
3月2日日曜日、構造家の大野博文さんをゲストにお迎えしてレクチャー「構造を通して建築を考える時間」を行いました。
昔の建築は、ダ・ヴィンチに代表されるように、様々な学問の総合体としての建築が、構造も考えて設計されていました。しかし、現代では、分業化が進み建築家だけで建築をつくっていくのではなく、細分化されたエキスパートが力を合わせてそれをなしえます。その土台部分である構造を考え、建築を基礎づくっていくのが構造だと思います。
まず、ものの本来の形を表現していく過程と構造がしっかりつながることで、空間はつくりだされていきます。その、もの本来の形を表現する上で、そのものにとって正直な形、例えば、ろくろで作られものが同心円の形になっていくように、その過程によってもののあるべき姿が見えてくるとおっしゃっていました。そして、それをつくっていく為に名づけられていない構造になることもあるということですが、それは決して変わっている、面白いといったことを表すのではなく自然に合理性を求めた形が、結果的にまだ名前のついてないものであるということでした。
また、構造家と建築家の関係はシェルパと登山家の関係に似ているともおっしゃっていて、その話から大野さんが構造を通して建築をどのように考えているかということに触れることができました。
普段のレクチャーではなかなか聴くことのできない構造家の大野さんのお話を聞けて、新しいエッセンスを自分の中に加えることができました。これを生かして、さらに深く建築を考えていきたいと思います。